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インタビュー

今、新しい人生を切り開く・浅越しのぶ1。「厳しい海外転戦もありましたが、最高のテニス人生でした!」。「現役生活を振り返って」。

8月の全米オープンを最後に、現役引退を表明した浅越しのぶ選手。
10月6日に引退記者会見を行い、プロテニスプレーヤーとしてのキャリアに終止符を打ちました。
現役生活を終えた彼女の心中に去来するものとは?
会見を終えた浅越さんに現在の心境を語ってもらいました。

―引退記者会見を終えた今の心境は?

やっと終わったなという感じです。引退を表明してからもいろいろスケジュールが残っていたので、あまりゆっくりできなかったんですけれど、こうして無事に引退を報告することができて今はホッとしています。

―現役生活を振り返ってみていかがですか?

私、外国があまり好きではないんですよ。だから海外を転戦するツアー生活になかなか馴染めなくて、辛かった思い出が多いですね。できれば日本で試合がしたいなってずっと思っていましたから。ゴルフとかだと日本国内を転戦するツアーがあるじゃないですか。だからいつもいいなぁと思って見ていましたね。

―でも最後の全米オープンではいい表情をしていましたね

最後の全米オープンは日本から仲間がみんなサポートに来てくれて、凄く楽しかったんですよ! 毎試合こうだったらあと5年はできるって思いましたね(笑)。でも普段のツアー生活は毎日コーチと二人っきりで、試合に負けるとイライラして喧嘩になることもあるし。よく「いろんな国に行けていいね」って言われるんですけれど、楽しむ余裕なんてありませんでした。ずっと精神が張り詰めていたので、引退してやっと心からリラックスできる感じです。

―野球やサッカーの選手は海外志向の強い選手も多いですが

団体競技だと細かい面はすべてチームが面倒見てくれるじゃないですか。テニスの場合はホテルの予約から飛行機の手配、練習するコートや練習相手の確保、スケジュール管理まで全部一人でやらないといけません。行ったことのない海外にも一人でいきますから、アクシデントだってしょっちゅうですよ。

―遠征先でのアクシデントとは大変そうですね

海外で試合会場に行くために予約したバスが来なくて「私これから試合なんですけどぉ〜」って困っちゃったことはしょっちゅうですよ(笑)。
プロになってすぐ台湾に遠征した時も、ホテルの場所がわからなかったので機内で地図を見ていたら、隣の席に座っていた台湾人のオジさんが「僕が連れてってあげるよ」って声をかけてきたんです。そして空港に着いたら本当に車に乗って現れたので、結局断りきれずに乗車してしまったんですよ。そしたら山奥に連れてかれちゃって!「これは大変だぁ〜」と思ったら、ちゃんとホテルに着きました。初めての海外だったし、あの時は本当にドキドキしましたね(笑)。

―仲の良い外国人選手はいますか?

カタリナ・スレボトニック選手と仲良くなり、昨年からダブルスを組むようになりました。試合中も楽しいし、カタリナの友達とも仲良くなったりして、彼女のおかげでツアー生活がずいぶん楽しくなりました。

―印象に残っている国はどこですか?

カナダがよかったですね。ホスピタリティが充実していて、ご飯もおいしいし、ホテルも最高。それに、杉山(愛)さんとのダブルスで優勝した場所ですしね(笑)。あとはメキシコのアカプルコ! あそこで食べた牛肉のおいしさが忘れられません。リゾート地なのでホテルの目の前にプライベートビーチと、プールと、テニスコートがあって、試合で来ているのにこんなにリラックスしていいのかなって(笑)。

―ツアー生活で嬉しかったエピソードは?

毎年ウィンブルドンの期間中に誕生日を迎えるんですけど、スタッフがサプライズでケーキを買ってきて誕生パーティをしてくれるんですよ。海外で誕生日を祝ってもらえるなんて、自分は幸せ者だなって思いましたね。あと最後の全米オープンの時、カタリナが「記念に」って、私とダブルスで優勝した時の写真を額に入れて持ってきてくれたんですよ。あれは嬉しかったですね。


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