





― とはいえ、ある程度の協会の協力は欲しいのでは?
そうですね、負ければ即、次の会場ですから、エアチケットはすべて片道。はっきりいって割高です。 せめて遠征の時などもう少しサポートがあれば楽だとは思いますが、それはそれで甘えが入りそうな気もしますし。 ちょっと複雑ですね。
― 大会主催者からはどんなサポートがありますか?
ランキングによって、激しい格差があるんです。去年のインタビューでも話したように、 下位の選手はシャワーも満足に使えない、ゴキブリがでるような安ホテルですが、 シード選手になると広くて清潔なホテルに泊まれます。グランドスラム級の試合になると、 五つ星クラスのホテルを用意してくれたり。トップ10ならスイートですね。 送り迎えもあって至れり尽くせり。いろいろ優遇されます。
― 荷物も多そうですから、部屋は広くないと大変ですね
そうなんです。一度遠征に出ると1ヶ月は戻って来ないので大きなスーツケース2つでもパンパンです。 大きな大会の前にはスポンサー主催のパーティもあるので、ちょっとフォーマルな服も持っていかなくてはいけないんですよ。 私の場合は言うほど持っていきませんが、外国の選手の中には、ロングブーツまで持って来る人もいたりして。 「どうやってそれをカバンに入れてきたんやろう?」っていうような(笑)。
― 気合入ってますね!
外国の選手はファッションにとても気を遣っています。ルックスが契約に大きく関係するからじゃないかな。 テニスだけじゃダメなんですよね。何かほかにアピールできるものがないと。本当に契約が厳しいみたいです。 私も今度からはもう少し気を遣わなくては。ブログを見た友達には、「オンコートの写真はもういらない」 「髪型がヘンだよ」とか言われてるんですよ。パーティ席でパチッとか、そういうのをアップしろって(笑)。
― それにしても、一ヶ月は長いですね。毎日コーチと2人で過ごしていると聞きましたが?
はい。男子選手だったら夜一人でご飯食べに行っても平気ですが、女性の場合は危険ですから。 誰かしら一緒にいてもらわないといけないので、コーチとは四六時中一緒。
― ケンカなんてするんですか?
それはしょっちゅうです! テニスのことでお互い意見が合わなかったら、“誰かこの口止めて”っていうくらい 言いますからね(笑)。でも、どの選手も一緒で、見回してみるとテニスコート中でやってますよ、ケンカ。 やっぱり、慣れない土地でキツイ練習が続けば、どこかに当たりたくなったりすることは誰にでも少なからずあるはずです。
― そういう意味では、コーチは甘えられる存在でもあるのでしょうか?
お互い甘えていると上にはいけないので、甘えるというのではなく、気を許す部分は許して、 追い込まなくてはいけないときは追い込んでくれるのが良いコーチだと思いますね。
― コーチにしても、選手が勝ってもらわないと困る
もちろんそうですよ。賞金の何パーセントかが自分に入ってくるし「お前ここは何がなんでも取れ」みたいなね。 でも、自分のテニスのこと分かってくれる一番の理解者ですから、試合中でもしょっちゅうコーチの方を見たりしちゃうんです。 競った時は、コーチとやってきたことを信じてプレーする。それがもしもダメなら、また、課題を見つけてやっていくしかないんです。