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インタビュー

「陽気な遅咲きのヒロイン・浅越しのぶ」後編 「遅咲きな分、咲くのもこれからです!」

−負け続け、苦しい日々から脱出したきっかけはどんなことだったのでしょう?

まずは、13試合負け続けた末、14試合目にやっと勝てたんです。相手はそれほど実力がある選手ではなかったのですが、やっぱり勝てば自信になります。それをきっかけに、心機一転しようということでコーチが新しいトレーナーを紹介してくれました。

−新しい3人体制になったわけですね。

はい。技術的なことよりも、肉体的に足りない部分をしっかりやって行く必要があったのだと思います。今まではバーベルなどの器具を使った筋トレが中心だったんですが、筋力はあってもテニスに生かされてなかったんですね。ところが、新しいトレーナーは筋肉とカラダの動きを一連で考える人。いわゆる筋トレではなく、カラダを柔らかく使うようなトレーニングに変わりました。それが私にバッチリ!治療もできる方なので、例えトレーニングで追い込んでも、その日のうちにケアしてもらって次の日はスッキリ。以後、大きな試合には一緒に来てもらっています。ひとつだけ難点をあげるとすれば、トレーニングに器具を使わないので部屋でもできること。さぼる理由がないのがちょっと辛いかな(笑)。

−その甲斐あってか'04年はとても好調でしたね。何が良かったと思われますか?

今まで苦手だったプレースタイルの選手にも勝てるようになったことですね。それが大きな自信になりました。それまでは、苦手な選手には絶対勝てなくて、試合する前から“この人とはやりたくない”と後ろ向き。それじゃ勝てないですよね。でも新体制になって、コーチやトレーナーが大事な試合で最高のパフォーマンスを発揮できるような練習プログラムを組んでくれたおかけで、相手がどんな選手であろうと自分のテニスができるようになりました。先にリードされても、“絶対挽回してやる!”という、今までにないくらい“勝とう”という気持が自然と沸いてくるんです。実はテニスって、技術よりも“自信”で勝てるスポーツなんですよ。だから何より自信を持つことが勝つために必要なんです。

−勝つことで得る自信。そこに行き着くまでのトレーニングはかなりハードだったのでは?

そうですね。“これだけやったんだから負けるわけない!”って気持ちもあります。それに、どんなにトレーニングが辛くても、あの13試合連続負けのことを思うと、“もうあそこには帰りたくない!”と。あの挫折があるから、今の自分があるんだって感じですね。

−ところで、苦手なプレースタイルとは?

日本の選手のほとんどがそうだと思いますが、スピン系で緩急をつけてくる人が嫌いです。走らされて終わりって感じですからね。日本のコートはハードコートが多く、速いタイプなので、日本人はスピードの速いプレーに慣れている。スピン系の選手は南米やスペインのクレーコート育ち。最近強くなっているスピン系に対抗するにはそれを上回るスピードがないとダメ。あとは、振り回されても負けない脚力をつけなきゃいけないと思っています。

−勝つために、スピン系プレーヤーなりたいと思ったりするものですか?

それはないですね。私のテニスじゃない。私が目指すのは、スピードとパワーで圧して、短いボールがきたら前に行く、というテニス。そもそも、今からスピン系に転向しようとしても全然追いつかないです。


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