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インタビュー

「陽気な遅咲きのヒロイン・浅越しのぶ」前編 「私、階段を一歩一歩上っていくタイプなんです」

前後編と、2回に渡ってお届けするインタビュー。
前半は、テニスを始めたきっかけから、プロ入りして初めての挫折を味わうまで。
後半は、挫折を乗り越え、自己ベストを記録した現在までのストーリーが中心。
いつも明るい笑顔の裏に隠された、浅越選手の強さの秘密が今明らかに!?

−13歳でテニスを始められたきっかけというのが中々ユニークですね。

そうなんです。小学校時代に軟式はやっていましたが、父親がいきなり硬式をやってみないかと。私としては、テニスはすごく好きだったし体を動かすのも楽しかったので“中学でも軟式をこのままやるんだろうな”って思っていたんですが。何がなんだか分からないまま、言われるままに園田学園中学校に入学していました。(詳しくはパーソナル参照

−園田学園といえばテニスの名門。伊達公子さんの出身校でもありますね

はい。でも、実は当時伊達さんのこと知らなくて…。表向きには「何で園田学園を選んだんですか?」と聞かれると「伊達さんがいたから」と答えているんですけど(笑)。つまり、それくらい何も知らなかったんですよ。ポイントの数え方さえ知りませんでした。
*注:硬式テニスでは、1ポイント取るごとに15(フィフティーン)、30(サーティー)、40(フォーティー)と数えるが、軟式テニスでは 1(ワン)、2(ツー)、3(スリー)とカウントする。

−周りの新入部員はすでに硬式経験者だったのですか?

推薦で入った人もいましたが、大体は私と同じく普通に受験して入った人たちでした。ただ、テニスの名門校だけあって、さすがに経験者が多かったですね。ド素人は私くらい。初めて硬式のボールを打ったとき、「思い切り打て」と先生に言われるまま軟式のようにひっぱたく感じで打ったら、3球もフェンスを越えてしまって…。それを見ていた先輩たちは「何?この子!スゴイのが来た!」って呆然ですよ(笑)。

−そんな中で、かなりのプレッシャーを感じたのでは?

中・高・大って一貫している学校だったので上下関係がとても厳しいのが大変でした。まさに体育会系。いじめられたりはしませんでしたが、礼儀にはとても厳しくて。練習中も、先輩のところにいかにキレイにボールを返そうかで必死。ヘンなボールを返して怒られるのが怖くて、もうそれだけで精一杯でした。“いつかプロになりたい”なんて考える余裕はまったくなし!それに、先輩よりも先生の方がもっと怖かったんです。よく叩かれましたね、私。先生には、“褒めて伸ばすタイプ”と“叩いて伸ばす”タイプとあると思うんですが、完全に後者の方でした。


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